ストーリー


本物の生産者と農法との出会い

自信をもって「安心・安全」といえる離乳食作りは、
想像以上に長い道のりでした。
気づいたら丸々1年もかかっていたのです。

まず、肝心の食材探しからスタート。
こだわりは、栽培方法・そして


種は遺伝子組換えや品種改良されていない固定種
を中心に。
有機栽培は当たり前、それを超えた、除草剤や殺虫剤など薬を何も使っていない健康な畑探し。
そこまでこだわっている生産者さんは日本でも一握りだったので、
なかなか出会うことができませんでした。

 

苦戦していた時、様々な有機農家と深いつながりをもっている吉岡さんの紹介で、
30年以上循環農法(完全無農薬・無化学肥料栽培)の赤峰さんに出会うことができました。

製造時期は決めていたので、
約70キロのサツマイモをその時まで保管してもらうことにしました。

しかし、離乳食作りはなかなかスムーズに進まず、
ついに赤峰さんが保管してくれたサツマイモに芽が生え始めてしまったのです。


すると、赤峰さんからこう連絡がきました。
「芽がでてもサツマイモ自体には問題はないけれど、
これは赤ちゃん向けではないので、

赤ちゃんのことを考えて、今回は離乳食には使わないほうがいいでしょう」

このままでは70キロを超えるサツマイモの命が無駄になってしまう。
そうなる前に私たちが約束通り全て引き取り、
周りの人達と一緒に美味しくいただきます、そう伝えました。


すると、赤峰さんはこう言いました。

「私の畑は循環農法なので、作った野菜は食べるだけでなく、
自然の肥料として畑にそのまま返しているんです。
その命が再び土へと還り、次にうまれる野菜へと引き継がれるので、
今回のサツマイモも畑に全て還すことにしましょう。
大丈夫ですよ、無駄になる命は1つもありませんから。
また、機会があればぜひ私の野菜を使ってください。
本物の離乳食、楽しみにしています。」

 

その時、私は涙が止まりませんでした。

 

長年自然と向き合ってきたからこそできる対応と、
赤ちゃんの健康を何よりも大切に思ってくれる言葉に心打たれ、
本物の生産者と出会えた
そう実感しました。

それからあっという間に月日が経ち、
なんと!再び赤峰さんのサツマイモを使うことができました。
前回のサツマイモの命も引き継がれた生命力あふれる本物の離乳食の誕生です!
これほど嬉しいことはありませんでした。

 

食材だけでなく、工場探しにも力を入れました。
離乳食作りの技術はもちろん、
赤ちゃんが口にするものだったので、
衛生面や安全面でも完璧にしたかったのです。

そこで全国54社と話し、直接工場見学に行き作り手の方々とお話し、
一年かけてようやく安全面・衛生面・技術面において素晴らしい取り組みの工場と出会えました。

 

こうして振り返ってみると、北は北海道から南は鹿児島まで本物探しの旅に出ていました。